FXビギナーズガイド(チャート活用編):一目均衡表
一目均衡表 前編

一目均衡表はローソク足と並んで日本を代表するテクニカル分析手法で、各種マーケットレポートのテクニカル指標で多用されています。
複数のラインを使った総合的なチャートのため、非常に奥が深い分析手法ですが、相場の均衡点を一目で把握しようというのが特徴のためその描画が分かりやすいことから、株やFXなどでプロ・アマ問わず使われているチャートです。
一目均衡表は、「相場は買い方と売り方の均衡」に着眼し、その均衡が「崩れた方向に相場は動く」という考えに基づいています。そして相場が動く本質的な要因として「値幅(株価やレート)」ではなく「時間」にあるとしています。
そのため、描画されるチャートには時間的な要素を含んだものとなっています。
一目均衡表は、チャート上に描かれる以下の5本の線から構成されます。
それぞれの線の名称は「基準線」「転換線」「遅行線」「先行スパン1」「先行スパン2」で、それぞれの線の意味について把握することが一目均衡表の基本的な理解の近道とも言えますので、一度ご覧ください。
基準線と転換線

(1)基準線 : 中期的な平均線
基準線はその名の通り相場そのものの「基準」となる線であるため、一目均衡表において最も重視されます。
過去26日間(約1ヶ月間)の高値と安値の平均値を示します。
基準線=当日を含む(過去26日間の最高値+過去26日間の最安値)/2
相場の中期的な均衡のラインであると同時に、潜在的なトレンドを決定する線で、一般に基準線の上昇を伴わない価格の上昇は、上昇そのものが弱いとの判断となります。
(2)転換線 : 短期的な平均線
転換線は基準線と比較して活用する線で、短期間における高値と安値の平均を示します。
基準線が約1ヶ月間の26日間であるのに対して、転換線は約1週間強の過去9日間の高値と安値の平均値を示します。
転換線=当日を含む(過去9日間の最高値+過去9日間の最安値)/2
そのため短期的な売り買い圧力の均衡のラインと言えます。
遅行線

(3)遅行線 : 過去の動きと比較する線
遅行線は過去と現在の動向と比較をするための線で、当日の終値を26日(約1ヶ月)前を並行に移動してローソク足と比較します。
遅行線=当日の終値を、当日を含む26日前(過去の位置)に記入
一般に遅行線とローソク足の位置を比較して、当日の遅行線がローソク足より上にあれば強気、下にあれば弱気と判断します。
先行スパンと雲

(4)先行スパン1 : 短中期的な平均線
先行スパン1は短中期的なトレンドを表す線で、短期的な転換線と、中期的な基準線の平均値を26日(約1ヶ月)先に記入した線です。
先行スパン1=(転換線+基準線)/2…26日先に記入
(5)先行スパン2 : 中長期的な平均線
先行スパン2は長期的な値動きのトレンドを表す線で、過去52日間(約2ヶ月)の高値と安値の平均値を26日先に記入した線です。
先行スパン2=(過去52日間の最高値+過去52日間の最安値)/2…26日先に記入
雲
雲は、上記の短中期的な「先行スパン1」と中長期的な「先行スパン2」の間の空間を塗りつぶした部分で、価格の抵抗帯として表わされます。
その見た目から「雲」と命名されており、ローソク足と雲の重り具合を分析することで相場動向の判断材料とします。
以上が一目均衡表の「5つの線と雲」ですが、大まかに意味合いがつかめたでしょうか。
次に、実際の基本的な3つの分析方法とその組み合わせた分析についてご紹介いたします。
- ※一目均衡表は(株)経済変動総研の著作物です。
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